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菊地税理士事務所の代表・菊地正和氏に、税理士を目指した経緯や仕事への思いをインタビューしました。
さて、菊地氏が目指している税理士とは?

PROFILE

昭和42年、東京都豊島区出身。
小学校~高校時代は野球に没頭し「人を応援する醍醐味」に目覚め、
自分一人だけでは味わえない喜びを感じるようになりました。 実家は町工場の鉄工所。

いずれ2代目になると考えられていましたが
「自分が経営者になるよりも、経営者を応援する仕事」を選択し税理士へ。

大学卒業後、金融機関、公認会計士事務所勤務を経て、平成10年に染宮会計事務所に入社。
12年間の勤務後、平成22年独立。
趣味は草野球。

中小企業の経営者を応援したい。その気持ちが原動力でした

菊地氏がこの仕事を目指したきっかけを教えてください


バブル時代に勤めていた金融機関での経験から
「本当に人の役に立つ仕事は何か」と考え、
25歳から税理士の道を目指した菊地氏


私がこの仕事を目指そうと思ったのは25歳のときです。
社会人になってから税理士の道を選びました。

私はもともと、小学校~高校時代に打ち込んだ野球の経験から、誰かを応援するのが好きだったんですね。

大学4年、就職活動では「応援したい!」という気持ちをもとに仕事を探しました。
いろいろな選択肢があった中で選んだのは、中小企業の経営者の応援ができる金融機関です。
私の実家は町の鉄工所だったものですから、うちの実家と同じような中小企業の社長たちと関わり、
役立つ仕事をしたいと考えていました。

当時はバブルの真っ只中で、入社当初はお客様たちにも活気があって、
私は慣れないながらも働く醍醐味を感じていました。

しかし、状況が一転したのはバブルがはじけた後からです。

お客様に「喜んでもらおう!」とがんばっていたものの、
バブルがはじけた後は返済の滞ったお客様へ返済の催告をする立場へと一転してしまったんです。

お金の返済の件である社長が相談に来たときのことです。

その会社の顧問税理士も同席して、今後の支払い関係の相談をしていました。
そのときの税理士の仕事は「確実に人の役に立つ仕事」をしていました。
一方で私は、心は助けたいと思っていてもやっていることは先が見えない中での返済の繰り延べの相談対応で、何か社長を苦しめている錯覚を覚える日々でした。

顧問税理士を見ていると、お客様から信頼されている様子も感じられましたし、確実に困った人を助けていると思いましたね。

その税理士の誠実な姿を見て「本当に中小企業の経営者を助けたいのなら税理士なのかもしれない」 と考え、それから税理士の道を目指すことにしました。

社会人になってからのスタートだったのですね
このスタートは、業界的には遅いのでしょうか?

私は特別遅いスタートでした。
やはり学生のころから目指す人がほとんどです。
私は商学部でしたので、学生時代にも税理士や会計士を目指す友だちはたくさんいました。

まわりが勉強をしている中で私は、コツコツと積み重ねていく努力が必要な「簿記」という科目が苦手だという理由で「税理士になるなんて無理なことだ!」と思っていたんですよね。

でも、あのときはそのまま金融機関で働いても「経営者を応援したい」という本来の願いからはかけ離れている状態でしたので、何か打開策が必要でした。

そのために、意を決して税理士への道を歩むことにしたんです。

そこから、とても長い道のりでしたが、仕事を続けながら試験勉強をやり切り、41歳で税理士試験に合格。
43歳になってやっとの想いで自分の事務所を構えることができました。

17年かけて、目標に向かってがんばれた秘訣があれば教えてください


税理士試験を通して「答えは自分の中にある」
ことに気が付いた菊地氏。
その経験は、現在の税務・会計の仕事の中に活き、
経営者たちの話の聞き手として経営の答えを
引き出しています


「合格できない理由は自分の中にある」ということに気が付いてから、前向きな気持ちを保ったまま試験に挑めるようになったと思います。勉強のやり方を変えて、合理的な方法で取り組むようにしました。

私は、もともと簿記が苦手でしたので、常に勉強をするときはコンプレックスを抱えていたんです。
根性論ではないですが、机に向かった時間が試験の合否を決めるかのように「質より量」の勉強をしていました。
でも、さすがに30代後半になりますと体力的なものもあるので「勉強の方法を変えなくてはいけない」と感じるようになりました。

固定概念を取り除き、「弱点を克服し、長所を伸ばす」という合理的な勉強できる人が合格して、「気合で闇雲にがんばる」という非合理的な人が不合格になるという事に気付いた時に勉強方法を抜本的に見直すことができました。
その結果、試験勉強はうまく進み、合格することができたんです。

「とにかくがんばる姿勢から、どこに利益が残るようにがんばるか“見える化”します」

現在はどのような業種や事業規模のお客様が多くいらっしゃいますか?

いろんな業種がありますが、なかでも飲食店様が多いと思います。
あとはデザイン会社様、建設関係の会社様、IT関係の会社様、あと医療系の事業をなさっているお客様、プロスポーツ選手や芸能関係のお客様もいらっしゃいます。

ご自身で考える菊地税理士事務所の特徴は?

2点あります。
まず①私自身が対話を大事にする「聞き上手な税理士」である点、
もう一点は②月次報告のレポートに工夫し、会計を「見える化」している点にあります。

詳しくお話しいたしますね。

①対話を大事にする「聞き上手な税理士」である点について

経営者との面談を大事に、対面での「月次報告」を重視しています。
私がこの税務の道に入ったのは、経営者を応援し、悩みの解決の糸口を見つけたいと思ったからです。

みなさんとお話していると、お一人でがむしゃらにがんばっているのが伝わってきます。

決して私から答えを出すようなことはしませんが、仕事のことはもちろん、家族のことやプライベートのことなども話していただき、そこから「経営の答え」を見出すことができることが私たち税理士の存在意義だと思っています。

②月次報告のレポートに工夫し会計を「見える化」している点について

我が事務所では、オリジナルの報告書を作成し、数字を「見える化」してお渡しするようにしています。
会計の数字というのは、経営者のがんばりが唯一「見える化」しているものです。
そういった貴重な材料にも関わらず、「分かるように伝えていない」税務資料が山のように存在します。

数字をグラフで表すメリットは、数字だけだと良く分からない情報も、グラフに表すことで経常利益や固定費などが分かりやすく目に見え、経営を圧迫している部分がどこにあるのか、あるいは成功している部分がどこにあるのかが分かるようになります。

数字が分かると、次の行動に移しやすくなり、経営判断のスピードにも違いが生まれてくるでしょう。

経営者は、目先の売り上げに一喜一憂しがちですが、もっと視野を広げ、将来の経営計画が立てられるよう、また、問題がある場合は共に考え、問題解決のきっかけが作れるようにすることが大切です。

当事務所の「月次決算書」のグラフを使うと、経営者の皆様からは「とにかくがんばる」という姿勢から、「どこに利益が残るようにがんばるか」の判断が付きやすくなると言っていただけることが増えました。

お客様との印象的なエピソードはございますか?

税務・会計の知識を活用することで「どこを改善するか」が具体的に見えるようになってきます。

ある経営者は、売り上げの浮き沈みに対して「ついこのままお客様が減ったらどうしようとネガティブに考えてしまいがちだけど、分かりやすいグラフや未来会計図を見ることでこれまでも持ち直してきたから大丈夫だ」と、前向きな気持ちにつなげることができました。

某中小企業での話です。売り上げが落ちていくときには何か対策をとらないと会社の体力が持ちません。
そのようなとき、数字を見ながら変動費や固定費などの「費用」をしぼる努力をしました。
このような対策をとった結果、売り上げが下がっても経費自体が削減できているので利益の減少を最小限に引き留められたといううれしい結果があります。

また、忙しいあまりに体力的にも精神的にも憔悴気味の社長は言いました。
「今は目がまわるほど忙しいけど、会社がうまくいって右肩上がりのグラフを見ると最高のストレス解消になりますね。 また一方でこの業績を維持し続けるために心身共に健康でなければいけないと気づかされますね」と。

今お話しした三名の経営者の話に共通するのは、お客様ご自身が、数字を読み取って自分自身の中の“内なる声”に気が付いたということです。

そんな前向きな経営者たちを見て、私たちはひたすら応援役に徹しています!

ときに、経営者のみなさんが“内なる声”に気付くまでに時間がかかることもありますが、じっくり待てるのも私たちの強みだと感じています。

< 菊地税理士事務所で使用している月次決算書のサンプル>

「営業ができても数字が苦手…」という中小企業の経営者に向けた、
菊地税理士事務所のオリジナルの月次決算書です。
数字を分かりやすく伝えることで、経営判断がしやすくなるよう努めています。

写真のように毎月の決算報告を「見える化」し、視覚的に理解できるように工夫しています。
数字が並んだだけの報告書と比べると、数字の推移や会計科目が分かりやすく、
問題点が分かりやすくなるように配慮しました。
また、同業他社との比較もあるため、固定費の占める割合などの
平均値が分かり自社の経営状況の判断がしやすくなります。
この「月次決算書」を見ながら会話することで、経営のヒントや次の一手が見えてきます

「事業が傾き始めたときは、いち早く数字に表れます。そのときに、
先手が打てるように促すのが役目」

これまで、失敗談や悔いが残る経験があれば教えてください。

残念ながら業績が悪くて会社が倒産するケースもありました。

事業が傾き始めたときは、いち早く数字に表れます。
そのときに、先手が打てるように促すのが我が事務所の役目だと思っています。
倒産に至ってしまった社長に対しては現状を打破するための行動を促す助言が足りなかったと反省しています。
私自身の人間力を磨き「伝える力」を更に強化し続けなければいけないと決意しています。

例えば、忙しくてできないとか、景気が悪いだとか、できない理由はいくらでもあることは理解できますが、
そこに目を向けては先に進みません。
どうやったらできるようになるのかと、常に前を向いて未来に向けて取り組むことが大事です。
そのために、時に「社長に対し耳の痛い話」もしなければなりません。
苦言を受け入れてもらうためには私自身の人間性が問われると思っています。

<菊地税理士事務所で使用している営業不振時の資料サンプル>

季節や景気によって経営の波はやってきます。そのときに、要因を外部に求めるのではなく、
自社内で対策がとれるように【売り上げ不振時の検討事項】に改善できる施策がまとめてあります。

月次の面談時に経営者と共に要因と改善ポイントを考えます。写真は飲食店の例。

これからの菊地税理士事務所について

税理士事務所として、顧問先からはどのような存在でありたいと考えていますか?

何かあったらまず相談できる存在で在り続けたいですね。 目指す将来像はお客様を強力に支える「励ましの達人」が集う税理士事務所です。
菊地税理士事務所の人達に会うと、元気がでると言われるような税理士事務所になりたいです。

やはり会社の大切な税務を扱うとなると長いお付き合いになりますから、人と人との心の通ったコミュニケーションを大事にしていきたいですね。


税務の悩みを抱えた方にメッセージをお願いいたします

私たちの業務は税務・会計のサポートをすることが仕事です。
しかし、あくまでも「税務・会計のサポート」は一つの入り口だけであってみなさんのお話に耳を傾けて、経営上の様々な問題解決のお手伝いをしていきたいです。

私たち自身も人間性を磨き、良い聞き手となって、多くのお客様に関わっていきたいと思います。

取材日時:2015年5月
取材執筆:ソフトプランニング

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